2013年08月25日

種子島

種子島


さて、今回はKTWという岩手県のメーカーが販売した、火縄銃のエアガンです。

それにしても高い完成度ですね。銃身はアルミアルマイト、作動部品は当時と同じ真鍮製です。ホップは0.25gで調整済みですが、可変ホップなので、好きにできます。
真鍮部品は惜しみない削りだし加工でエッジがしっかり立ってます。もう工芸品の粋ですね。
5mmキャップとセットで使用できて、音がするともっと良かったんですが。

さてそんな火縄銃ですが、日本では、肝心の火薬製造の為の硝石が採れず、輸入に頼っていました。
硝石欲しさに、奴隷貿易なんかも盛んになっており、敵領地の農民とかを拉致して輸出していたなんて話もあります。さらに外国船員は少女を買い込んで、性奴隷としていたようです。
天正遣欧(てんしょうけんおう)少年使節団の記述でも日本人奴隷の状況が記載されています。あまりのことに帰国後、キリスト教徒をやめた使節団の子をいたそうです。
しかし幸いに、布教の妨げになると禁止令がポルトガルで出たり、宣教師の布教と奴隷貿易が一体であることに気が付いた信長、その後の秀吉ののバテレン禁止令以後、衰退し鎖国によって消えてなくなりました。
鎖国するまではキリシタン大名は火薬欲しさに奴隷貿易は続けていたようですが。
こんな状況ですから、鉄砲の底の塞ぎ方がが分らず、娘と引き換えに教えたもらった。なんて伝説がありますが、この程度は当時軽いことだったのかもしれません。
ちなみに火薬一樽で娘50人です。27歳でばばあ呼ばわりの時代ですから、売られたのは十代前半からの子でしょう。ひどい話です。ちなみに売られた人数は50万人と言われています。

余談になりましたが、その後、硝石は、加賀や飛騨でサクと呼ばれる草を使った製造法(記憶では発酵させて作っていたような。)が確立され、また戦乱が終わり、需要が減った事で、国内ですべてまかなえるようになりました。

伝来当時は世界水準でしたが、日本の火縄銃は伝来以来さして進化しておりません。理由は、江戸時代の天下泰平で進化の必要が無くなったためです。
一応火縄から、火打石を使ったフリントロック式も試作されています。
しかし、強いばねが必要なため、引き金を引いてから、発射までタイムラグのある火縄銃では照準のぶれを起こし、命中精度が低下してしまいます。
江戸時代に入り、流派ごとの競技となっていた鉄砲にとっては、命中精度低下はマイナスと取られ、実用化にはいたりませんでした。

もっとも海外でもフリントロック以後の進歩はかなり時間がかかっており、錬金術がない日本は化学がそれほど進歩する下地がありませんでした。
その上、鎖国していた日本では独自進化は不可能だったでしょう。
ですから、後装填なんて、200年も戦争が無ければ、思いつかなくて当然ですね。

日本の火縄銃の特徴として、頬付け式でストックはありません。これは当時の甲冑のおかげで肩付けが物理的に不可能だっためです。さらに弓矢の使用法を応用した為この方式に落ち着いたようです。

ちなみに弾作りは奥さんの仕事だったようです。解けた鉛を先端が丸いアイスのトングの付いたようなはさみでつまみ、一定量をとりだします。
それ器に載せ、冷やしながら転がして丸くしていたと記憶しています。間違っていたら、ごめんなさい。

命中精度と威力は半端なく、武具は全部貫通。鉛むき出しで、ホローポイントとまったく同じですから、殺傷力はかなり高かったようです。

発射速度は慣れれば毎分18発ぐらいでした。

のちに江戸時代に、空気銃が伝来します。
これもコピーに成功。それどころかエアタンクの気密性を高め威力を向上、20連発すら可能にしていました。
しかし音がほとんどしない為、暗殺に使用されることを恐れた幕府によって禁止されてしまいました。

作った人は圧縮空気が入ったタンクが重くなることに気が付き、空気にも重さがある事を発見していました。頭いいですね。これ作った人は反射望遠鏡も作っています。

もし、火縄銃に興味のある方がいらしたら、長野県の松本市の松本城にいってみるといいと思います。あそこは鉄砲博物館になってます。時系列できちんと陳列された鉄砲でその歴史がよく分ります。
ただ、並べただけではない、歴史的、資料的な価値のある資料館になっています。
イガイガの付い弾が鎖で2つつながれており、不規則な動きとイガイガで建物を破壊出来るようにしていたり、実用性はともかく当時の試行錯誤の様子も窺い知る事ができます。

種子島


ダブルボアバレルただいま値下げ断行中!!

在庫は各40本前後となっております。

よろしくお願いいたします。


内径を6.03mmとし、マズル付近を6.08mmと、二段の内径により、加速、リリースともにスムーズにする事に成功しました。弾は、ストレス無く発射されます。初速、命中精度向上が期待できます。

以下の点に注意してください。
夏場などはさらにエネルギーが上がる可能性が高いので、ダブルボアバレル組み込み後の銃の取り扱いには十分注意してください。例えばエッジ用は3%~5%J値が上がります。

実用新案第3185205号

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Posted by ソルトヒップ  at 08:50 │Comments(0)

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